物品貿易協定って何? =日米、関税交渉をスタート ( 山口県 )

物品貿易協定って何? =日米、関税交渉をスタート

9/28(金) 7:30配信、 最終更新:9/28(金) 8:18

時事通信 配信より

日米両政府はニューヨークでの首脳会談で、新たな2国間協定「日米物品貿易協定」(TAG)交渉を始めることを決めた。これから何が起きるのか。

 ―物品貿易協定って何? 

  モノの貿易を拡大するため、関税の撤廃・削減などを目指す協定だ。トレード・アグリーメント・オン・グッズの頭文字を取ってTAGと略す。農産品・工業製品などほぼ全ての貿易品目が対象になりそうだ。過去には、東南アジア諸国連合ASEAN)が物品貿易協定を結び、関税引き下げを確認した例がある。

 ―自由貿易協定(FTA)とは違うの。

 TAGはモノの貿易に絞った交渉。環太平洋連携協定(TPP)に代表されるFTAはより幅広い分野を取り扱い、電子商取引や知的財産の保護といった経済ルール、サービスの自由化などを含んでいる。

 ―なぜTAG交渉になったのか。

 トランプ米大統領は鉄鋼や自動車などモノの貿易赤字を問題視し、日本に不均衡是正を求めている。日本は米国との2国間交渉に乗り気ではなかったが、米国が検討する最大25%の自動車追加関税を回避するには、交渉のテーブルに着かざるを得ないと判断したようだ。ただ、安倍晋三首相はこれまで「(米国と)FTA交渉の予備協議は行わない」と話していた。このため「TAGは包括的なFTAとは異なる」と強調しており、約束破りではないと主張したいようだ。

 ―TAGが締結されたらどうなるの。

 日本の米国産牛肉に対する関税は現在38.5%だが、オーストラリアなどTPP加盟国の牛肉は最終的に9%まで下げることが決まっている。米農業団体の不満は強く、「TPPかそれ以上」の自由化を求めるのは必至だ。米農産品の関税が下がれば、国内ではより安価に流通することになる。

 ―日本の農業団体は反発しそうだ。

 政府は農産品の関税引き下げ水準を、TPPの水準を上限にしたい考え。ただ、米国も「自動車産業の製造・雇用増加」を交渉の目標にしているため、農産品保護にこだわり過ぎると、逆に自動車貿易の不均衡是正を持ち出されそうだ。

 ―TAG以外の交渉も始まる。

 首脳会談では、TAG交渉の見通しが立った後、「他の貿易・投資事項も交渉を行う」ことで合意した。モノの関税撤廃・削減に続き、米国の関心が強い薬品の知財保護強化などの交渉が始まる可能性がある。複数の交渉後は、FTAを結ぶのと同じ結果に至っているかもしれない。(ニューヨーク時事)

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私のコメント :  平成30年9月28日、日米両政府はニューヨークでの首脳会談で、新たな2国間協定「日米物品貿易協定」(TAG)交渉を始めることを決めた。